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Q&A・用語集

Q&A

Q1: 痔とはどんな病気か?

肛門のクッションは圧力をかけると伸びる性質がありますが、クッションの中の血管が排便時のいきみなどで過度の圧力のためうっ血、腫脹します。この状態を「痔核」または一般的には「いぼ痔」とも呼ばれています。

直腸内のクッションがいぼになったものを「内痔核」、肛門周囲の皮膚下のクッションがいぼになったものを「外痔核」と呼びます。通常「痔核」といえば直腸内にできる「内痔核」を指します。
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Q2:痔核組織はなぜ脱出するのか?

数多くの要因が考えられますが、長時間のいきみを伴う便秘と妊娠・出産が主な要因とされています。加齢とともに、組織を支える筋肉やその他の構造が弱くなり、痔核の脱出の原因となることもあります。
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Q3: 痔の種類は?

内痔核は、痛みを感じる歯状線より上の静脈瘤がうっ血して腫脹した状態をいいます。
通常、痛みはありませんが、排便時などに出血することがあります。これはクッション部分の薄い粘膜下の毛細血管が便の通過時などに損傷するためで、内痔核が大きくなるほど出血が増える傾向があります。

内痔核は、便秘などで負担が続くと肛門の外に脱出するまで伸びることがあります。これを「脱肛」と呼びます。脱肛は初期の段階では、自然に体の中に縮んで戻ったり、あるいは指で内部に押し戻したりすることができます。症状が進行すると脱肛が自然に戻らなくなったり、外に脱出したままになったりします。ここまで悪化してしまった場合は、手術が必要になることがあります(痔の治療法について)。

外痔核は、肛門周囲の静脈が固まって、硬いいぼ状になった状態を指します(血栓性外痔核)。 これにはかゆみや痛みが伴い、裂けて出血することがあります。血栓が形成されると、肛門の縁に触ると痛みを伴うこぶが感じられます。排便後にトイレットペーパーや便器に鮮血が見られることもあります。

その他、内外痔核が更に進むと腫れあがった状態になるかんとん痔核があり、突然激しい痛みに襲われ、大出血を伴うことがあります。あまりの痛みに救急車で運ばれる人もいる緊急事態になることもあります。

外痔核のみの場合は、温浴、座薬や軟膏などの外用薬、内服薬などの保存的療法で治療することが可能です。内痔核を伴うかんとん痔核の場合は、直腸内に痔核が残るので手術が必要になることがあります。
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Q4: 痔の症状は?

内痔核、外痔核とも痔の症状には次のようなものがあります。
  • 肛門の周りに痛み、かゆみを感じる
  • 肛門の周りにいぼ状のものがある
  • 肛門の周りに違和感がある
  • 排便の際、出血が見られる
  • 便が細い
上記の痔の症状のうちいずれかがある場合は、医師の診察を受けてください。
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Q5: どんな人が痔になりやすいか?

痔は男女に共通して最もよくある疾患の一つで、日本人の約3分の1が痔を患っているといわれています。

痔には主に3種類ありますが、最も多いのが肛門にいぼ状の物ができる痔核というタイプで、一般的に「いぼ痔」と呼ばれています。

痔核は主に30歳過ぎに発症することが多いのですが、あらゆる年齢層で起こりうる病気です。
初期段階ではあまり痛みは感じられませんが、そのままにしておくと症状が悪化し、外科的治療を必要とすることがあります。
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Q6: どんな時に痔になりやすいか?

痔の発症率は男女同等で、痔になる可能性は加齢と共に高くなります。
親に痔がある場合も有病率が高くなるといわれています。痔の主な原因として、便秘による排便時の圧縮で、クッションがうっ血することがあげられます。

その他、痔の大きな原因になるのが妊娠・出産です。妊婦は痔になったり、もともとあった痔が悪化する傾向が見られます。妊娠で下腹部の圧力が高まり肛門に負担がかかったり、出産でいきんで多大な力がかかるためです。

また、肥満、排便中のいきみ、長時間便器に座っている、長時間立ちっぱなしでいる、重過ぎるものを持ち上げることなども痔を悪化させることがあります。
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Q7: どうすれば痔を予防できるか?

痔を予防するために特にお勧めなのが以下の方法です。
  • お通じを整えるため、食事でとる食物繊維を増やす。
    新鮮な果物、葉物野菜、イモ類、キノコ類、海藻類、こんにゃく、豆腐、そば、全粒粉パン及びシリアルは食物繊維の優れた供給源です。
  • 水分をたっぷりとる(1日コップ8杯の水が理想的です)。
  • アルコールは極力控える(脱水作用があり便が固くなるため)。
  • 便器に座って物を読まない。座っていきむ時間が長過ぎると腫脹が促進されます。
  • 定期的に運動する。
  • 便秘薬の多用を避ける。便秘薬は下痢につながり、痔を悪化させることがあります。
  • 便意をもよおしたとき、長時間待たずにトイレに行く。
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Q8: 痔の痛みを緩和する方法は?

  • 血行を良くし、患部を清潔にするためお風呂に入る。
  • 排便の都度、湿らせたトイレットペーパーまたはベビー用おしりふきなどのふき取りティッシュで肛門をそっと叩いて清潔にする(スプレータイプの清浄剤もある)。
  • ウォシュレット(R)を使用して、患部への刺激を緩和する。
  • 腫脹を緩和するために使い捨てカイロまたは蒸しタオルをビニールで包んだものを患部全体にあてて温める。
  • 長時間座っている場合は、ドーナツ型のクッションなどを使用する。
  • 軟膏や座薬などの外用薬を用いる(症状によって使用する薬が異なるので、なるべく医師に相談の上処方してもらうこと)。
  • 痛みを緩和する内服薬(頭痛止めのようなもの)を服用する。
  • 排便を楽にする漢方薬などを服用する。
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Q9: 痔があるかもと思ったら?

痔の症状が見られた場合は、自己診断で判断せず、医師に相談することが重要です。
診察には、問診・視診・指診および肛門鏡・直腸鏡検査が含まれます。
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